【1】行政との連携
- 京都市と「新型コロナウイルス感染症患者の健康観察業務」の委託契約を結び京都市医療衛生企画課からの要請を受け訪問による健康観察を行う。保健師による健康観察訪問の代行業務など。
- 主治医から直接訪問依頼を受け、保健所に訪問の実施を届け出る。
- 制度の仕組みについての行政が行う説明会について協議会内での周知や情報共有。
【2】患者様、ご利用者様のケア
CASE1 『訪問看護ステーション 右京医師会』
施設でのクラスター発生に対応し、訪問看護ステーションから看護師が施設に訪問し、医師と一緒に陽性者の状態確認を行っています。
コロナの感染の不安や緊張感はありますが、患者さんはもっと不安なんだと感じます。その為、とても喜んでもらえるので施設に入っての活動に参加して良かったと思います。また、元気になっていかれることが凄く嬉しいです。
コロナに感染して入院出来なくても、私たちが訪問して医療や看護を提供することができます。支援が必要な方は主治医や行政に相談してみてください。
CASE2 『いずみ訪問看護リハビリステーション長岡京』
〜 KISA2隊・保健所との連携による訪問看護の提供 〜
KISA2隊との連携
セキュリティ保護されたITツールで情報をやり取りして訪問依頼や訪問時の状況の報告をしています。
保健所との連携
コーディネートナースにより情報の統一化を図りスムーズな連携の下、地域の患者様に訪問活動による健康観察や医師への報告を行っています。
実際の訪問に関して
保健所からの依頼は独居の方への訪問依頼が圧倒的に多いです。普段はヘルパー訪問やデイサービス、訪問リハビリなどと繋がりがある方でも、コロナ罹患と判明した瞬間から孤立してしまう現状があります。訪問看護だけではなく他職種がコロナ訪問に対応できるようになれる支援チームができればいいなと感じます。廃用リスクも高く早期からのリハビリ介入も必要だと考え、介入開始を調整しています。
患者様より頂いた言葉で「みんな来てくれなくなっちゃったからすごく寂しかったの。このまま一人で死んでいくのかなって。来てくれてありがとうね。すごく元気が出たよ。」「あなたに会えたからコロナに罹ったのも悪くはなかったね。」という言葉には胸が熱くなりました。
感染した方やそのご家族は大きな不安を抱えており、どう対応したら良いのかが分からない事も多々あるかと思います。地域には24時間対応している訪問看護ステーションがあるので、少しでも不安解消のお手伝いができればと考えています。
【3】ステーション同士の連携
- 協議会で衛生物品などを手に入れ各ステーションに分配
- 陽性者発生情報の共有
- 訪問時の注意点や対策ポイントなどを共有